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PhocusでCFV-39/905SWC使用時の色かぶりを補正する.

対称型レンズのBiogonではレンズ後端からCCDまでの距離が短く,CCD周辺域ではかなり浅い角度で光が当たるため,周辺減光や色づきなどのアーティファクトが生じます.
CFV-39の標準の現像AppsであるPhocusではこれらアーティファクトを補正するための機能として,シーンキャリブレーションが用意されています.
同様の補正方法として,CaptureOneならLCC,独立AppsならCornerFixが有名どころでしょうか?

というわけで,補正手順を以下にメモっておきます.

1.撮影環境下でCFV-39のマニュアル色温度調整機能で色温度を設定する.
  (白い紙なんかを撮影するだけで十分だと思いますExpoDiscなんてのも便利そうです)
  /*110804追記
   ExpoDiscを試してみました.Disc装着状態でマニュアルホワイトバランスを取ると,
   その時点で色ムラがかなり改善されます.これ,かなり,便利かもw
  */

2.被写体撮影時の絞り,同じ距離のヘリコイド上の表示で1の白い紙を撮影し,補正用データとする.
  (そこまで合わせる必要はないかもしれませんが念のため)
  今回のデータではf11,クマまでの距離73cmとして,5秒ほど照明の蛍光灯にレンズを向け紙を揺らしながら撮影しました.

3.以降は画像を参照してください(クリックで拡大).

・補正データの作成法
 

・補正データの適用法
 

というわけで,参考データ(クリックでピクセル等倍).
・補正用データ1(白い紙でマニュアルホワイトバランスを撮った後,作成)
 
・補正用データ2(ExpoDiscでマニュアルホワイトバランスを撮った後,作成 110804追加)
 

・補正前
 結構色ムラが目立ちますね.
 


・補正後(色のみ)
 個人的には周辺減光があったほうが好み.
 

・補正後(色+周辺減光)
 こんだけ補正してくれたら文句なしですわ.
 

by polymorphisms | 2011-08-01 21:20 | GADGET

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